【備後の同級生1980】三好 建弘‐MIYOSHI TAKEHIRO

税理士だった祖父の仕事を引き継ぐ形で、２８歳の時に事務所を立ち上げた三好建弘。税理士になろうと決めたのは、高校生の時。幼い頃から祖父を近くで見ていた三好は、生き生きと楽しそうに働く姿に憧れを持つ。
２４歳の時に祖父が経営する『鴫田寛治税理士事務所』に入所、３年ほど働き、資格が取れたため独立する。７５歳まで現役を貫いた祖父のように、年を重ねても税理士として働くのが目標だ。「税理士は税金を減らすのが仕事だと思われがちですが、会社をよくするためのサポート役なんです。なかなか伝わらないこともありますが、あきらめずにやってきたい」。穏やかな口調ながら、熱い思いで仕事に取り組む三好。
全国約７万人の税理士のうち１万人超が加盟する組織『ＴＫＣ』に加入し、研修や勉強会に参加したり、気になる会員に直接会いに行ったりと、スキルアップにも余念はない。１年間で大きく業績を伸ばした事務所を訪れ、具体的な話を聞き、参考になりそうなことは自分の事務所にも取り入れていった。
三好が大切にしている言葉が二つある。何事もあきらめないという意味を持つ「担雪埋井」、他人の幸せが自分の幸せと考える仏教用語「自利利多」。常に心にある言葉だが、仕事で立ち止まった時には思い返すことも。「『頼んでよかったよ』と言われた時は本当にうれしい。お客様全員に幸せになって欲しいという思いで仕事をしています」と話す姿は、まさに町の頼れる税理士だ。